僕が絶対に取らないリスクと、あえて取るリスク

株式投資

爆益相場を横目に、それでも信用取引をしない理由

今みたいに相場が強いと、SNSには信じられないようなパフォーマンスの人が出てきます。

特に半導体のような強いテーマにうまく乗っている人の中には、信用取引も使いながら、年初来で+500%、+1000%のような数字を出している人もいます。

「うらやましい…一瞬でFIREやん…」

と、どうしても思ってしまう時はあります。

ただ、個別株に投資して数年経って、少し見え方が変わってきました。

僕の観測範囲ではありますが、年初来+500%、+1000%のような派手なパフォーマンスを出している人ほど、その多くの方が、1年後、2年後には一切見かけなくなるのです。

花火のように一気に上がって、下落相場になった途端に散っていく。

そして次の年には、また別の強いテーマに乗った、同系統の違う人たちが同じように現れる。

最初の頃は、そのことに気づきませんでした。

長く見ていると、10年以上生き残っている人たちは、年初来+500%や+1000%を毎年叩き出しているわけではありません。

堅実に+20%、+30%、+50%

上振れした年で+100%弱。

そういう数字を、何年もコンスタントに積み上げている人が多いように感じます。

もちろん、短期間で爆発的に増やせる人はめちゃくちゃすごいです。

それ自体を否定したいわけではありません。

でも、自分が目指したいのは、相場に長く残り続けて、期待値のある勝負を積み重ねることです。

だから、僕は信用取引をしません。

空売りもしません。

生活資金にも手を出しません。

その代わり、現物で3〜5銘柄のごく少数の銘柄に集中投資をするというリスクはとっています。

信用取引、空売りについてはこちら。

今回は、僕が絶対に取らないリスクと、あえて取るリスクについて整理してみます。

取らないリスク① 信用取引

信用取引には、もちろん魅力があります。

  • 資金効率が高い
  • 手元資金以上のポジションを持てる
  • 強い相場に乗れたときの爆発力がある

今のようにテーマ株が大きく上がる局面では、現物だけでは考えられないスピードで資産を増やせる可能性があります。

SNSで見るような、年初来+500%、+1000%と言った圧倒的な数字を叩き出すためには信用取引は欠かせません。
これらの数字を見ていると、破壊力は嫌でも伝わってきます。

ただ、僕はそれでも信用取引をしません。

きっかけの一つは、SNSで退場報告を何度も見たことです。

それに加えて、投資を始めた頃に「この人を師匠にしよう」と思った投資家がいました。

その人の思考を全部インプットしたいと思っていたのですが、その人はかなり強く「信用取引と空売りはやめた方がいい」というスタンスでした。

「この人が言うなら、やめといた方がええんやろな」

と、最初はそれを鵜呑みにしていましたが、投資を続けていく中で、それは単なる受け売りではなく、自分の中でも腹落ちしていきました。

個別株を見ている人ならわかると思いますが、業績が良くても平気で株価は下がります。

今後の成長性が高そうに見える企業でも、決算の進捗が順調でも、叩き売られることはよくあります。

「めっちゃ進捗順調やん、なんでこんなに売られてんねん」

そう思うような場面でも、需給や投資家の期待値だけで、数ヶ月で30%、場合によっては50%近く下がることもよくあります。

現物なら、耐えられます。

含み損が膨らんでいくのを我慢して持ち続けるのはもちろん辛いですし、ストレスも溜まります。

でも、投資仮説が崩れていないなら、現物では待つことができます。
株価は長い目で見れば、必ず事業価値に近似していきます。

現物保有の場合は、短期的な下落はあれど、事業価値に近似するのをゆっくり待つことができるのです。

一方で、信用取引ではそうはいきません。

特にフルレバで張っていて、30%級の下落を食らえば、追証や強制ロスカットが生じます。

その後に株価が戻ったとしても、自分はもうそこにいない。

見立てが正しかったとしても、途中で強制的にゲームから降ろされる。

僕が信用取引をしない一番の理由は、ここにあります。

損をしたくないからではありません。

自分の見立てが間違って損をするなら、それは仕方ない。

でも、見立てが崩れていないのに、短期の値動きで強制的に降ろされるのは避けたい。

だから、僕は信用取引は絶対にしません。

取らないリスク② 空売り

空売りもやりません。

空売りにも、もちろん良いところはあります。

下落相場でも利益を狙えるところです。

割高な銘柄や、業績が悪化していく企業を見抜ければ、買いだけでは取れない局面で利益を取ることができます。

相場全体が弱いときにも戦えるツールです。

理論上、株が上がってる時にも下がっている時にも儲けられるのは、うまく使える人にとっては、かなり強い武器になります。

投資の格言には、

「買いは家まで、売りは命まで」

という言葉があります。

極端な言い方ですが、空売りの怖さをよく表していると思います。

買いの場合、最大損失は基本的には投資額までです。

もちろん、全損は最悪です。

でも、株価は0円より下には行きません。

一方で、空売りは違います。

空売りの損失は理論上どこまでも膨らみます。

株価は下方向には0という限界がある。

でも、上方向には無限の可能性がある。

しかも、短期では需給で踏み上げられることがあります。

自分の分析が正しくても、タイミングが少しズレただけで焼かれる可能性がある。

そのリスクがあまりにも怖くて、僕はどうしてもできません。

取らないリスク③ 生活資金を投資に入れること

もう一つ、絶対にやらないと決めているのが、生活資金を投資に入れることです。

実は私はこれをやっていた時期があります。

暴落時に、明確に割安だと判断して、証券口座の現金余力に加えて、普段生活資金として別口座に確保しているお金まで、10万円だけ残して全て株券に変えてしまいました。

これも危険なので、絶対やめたほうがいいです。

生活資金を投資に入れると、冷静な判断ができなくなります。

何より、現金をショートさせないために、この日までに再度現金化しなければいけないという制約ができてしまいます。

本来、企業価値を見て投資していれば、短期の値動きで売る必要はありません。

事業仮説が崩れていないなら、待てばいい。

でも、生活費が必要なら待てません。

家賃、光熱費、水道代、学費、食費。

最低限の生活に必要なこれらの経費を削らざるを得なくなります。

実際に、私は過度に食費を削って、栄養失調になりました。

今になって思うとただのアホです笑

そうなると、銘柄の期待値ではなく、自分の資金繰りの都合で売買することになります。

企業の本来の価値を考えて投資しているはずなのに、自分の生活の都合で売らされる。

その時点で、投資の時間軸が壊れてしまいます。

だから、絶対に生活資金には手を出してはいけない。

必要なお金は年初に一括で分けておいて、そこには触れないようにしています。

株価の下落が、そのまま生活の下落になる状態にはしない。

これも、自分の中で必ず守るルールに定めています。

取るリスク① 現物で3〜5銘柄に集中すること

ただ、私は現物でかなり集中投資しています。

僕は、少なくとも1億円に到達するまでは、多くても5銘柄までのポートフォリオ(以下PF)にしたいと思っています。

理想は3〜4銘柄くらいです。

当然、PFにおける1銘柄の影響がかなり大きいので、1銘柄でも跳ねると大きく資産が増えます。

逆もまた然りで、大きく下げる銘柄があればパフォーマンスを大きく損ねます。

2,3銘柄下がると、PF全体がかなり沈みます。

今みたいに指数が上がっている局面でも、指数を引っ張っているのが半導体など一部の銘柄だった場合、自分の保有銘柄は下がることがよくあります。

指数は鰻登りに上がっている。

自分で分析して、厳選した3、4銘柄のPFが指数に劣っている。
それどころか、下がり続けている。

「いや、脳死で日経平均勝って寝とるほうが良かったんかい」

これは本当にしんどいです。
何より、大して考えずに投資している人に負けるのはムカつく…

でも、それでも僕は分散しすぎるつもりはありません。

2,30銘柄に分散すると、僕レベルでは一社一社を深く追えません。

個別株の良いところは、しっかりと分析できればリスクを極限まで減らしてリターンを得ることができるところです。

でも、理解が不十分な銘柄を増やすだけなら、それは本当にリスクが下がっているのか疑問です。

この手法なら、現物のみなので短期の下落で強制決済されることはありません。

事業仮説が崩れていないなら、待つことができます。

もちろん、とてつもない額の含み損を抱えたまま待つのはしんどい。

でも、待てるという選択肢がある。

この違いは大きいです。

取るリスク② 中小型株中心で戦うこと

僕は、日本株の中でも中小型株を中心に見ています。

理由の一つは、大型株だけでは、自分の資産規模と目標に対して資本効率が悪いと感じるからです。

もちろん、大型株にも素晴らしい企業はたくさんあります。
それゆえ大型株であるわけですしね。

安心感もある。

流動性もある。

情報も多い。

ただ、近年は増えてきたように感じますが、1年や2年で株価が2倍になるような銘柄は、大型株ではどうしても少なくなってきます。

特に自分のように、まだ資産規模が大きくない段階で大きく増やしたいなら、大型株だけで戦うのは少し効率が悪いと感じています。

また、大型株は事業が多岐にわたるケースが多く、分析の難易度が上がります。

私はまだまだ未熟でインプットすべきするべき情報もたくさんあれば、分析もまだまだ甘いと思っています。

それゆえ、比較的理解と分析がしやすい、単一事業のみの中小型株を選んでいる側面もあります。

一方で、中小型株には、市場に見過ごされている銘柄があります。

出来高が少ない。

浮動株が少ない。

注目している投資家が少ない。

だからこそ、需給で大きく下がることもあります。

市場に放置される期間も長い。

決算ミスをすれば、一気に売られることもある。

これは明確なリスクです。

でも、その分、企業の変化がまだ十分に織り込まれていないこともあります。

これは大型株にも共通しますが、僕が特に見たいのは、利益率の改善余地です。

売上成長だけだと、すでにPERに織り込まれていることも多い。

でも、利益率が飛躍的に改善する局面では、利益成長とPERの見直しが重なって、株価が大きく跳ねることがあります。

私の観測範囲だと、このパターンで暴騰するケースがとても多いなと感じています。

マクロ要因から伸びそうなセクターを探して、そこに関連する企業を片っ端から見ていくこともあります。

ただこれは私にとってはとても難易度が高いので、日々勉強して、そのタイミングを取れるようにインプットと分析のサイクルを続けています。

まとめ

僕の中では、取らないリスクがはっきりしています。

  • 信用取引はしない。
  • 空売りもしない。
  • 生活資金には手を出さない。

短期の値動きで退場させられるたり、自分の資金繰り都合で売らされるといった、業績が自分のシナリオから外れる以外の要因で売らなければいけないというリスクは取りません。

一方、取るリスクは、

  • 現物で3〜5銘柄に集中する。
  • 中小型株中心で戦う。

出来高の少なさや、市場に放置される時間も受け入れる。

僕は、短期的なボラティリティをリスクだとは思っていません。

事業仮説が崩れていないなら、現物では待てる。

僕が本当に避けたいのは、自分のたてたシナリオ通りに動けない強制決済です。

もちろん、仮説が崩れたなら降ります。

自分の見立てが間違っていたなら、そこは過去の自分を過信せずに自分の間違いを認めるしかありません。

でも、事業のシナリオが変わっていないなら、短期の値動きだけで簡単には降りたくない。

市場に放置されても、需給で売られても、株価が大きく揺れても、自分が描いたシナリオが生きているなら、最後まで付き合う。

その銘柄と心中するくらいの覚悟で、現物で張る。

僕は、そういう投資をしていきたいと思っています。

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