ペットの大学病院?日本動物高度医療センター【6039】①

株式投資

今回は日本動物高度医療センター【6039】を見ていきたいと思います

動物病院の会社で、犬や猫を診察して、ワクチンを打って、健康診断をして、体調が悪くなったときに診てもらう。

最初は、そのくらいの認識でした。

投資対象として見たときに、動物病院にそこまで強いビジネスモデルがあるのか。

ここが最初の疑問でした。

しかし、日本動物高度医療センターを調べていくと、少しずつ見方が変わりました。

この会社は、街のかかりつけ動物病院とはかなり違います。

では、早速見ていきましょう。

ペット市場は本当に伸びているのか

まず前提として、ペットの数そのものは緩やかに減少傾向にあります。

下記のデータのように、
犬の飼育頭数は長期的に見ると減少傾向にあり、猫もほぼ横ばいの市場です。

犬の飼育頭数。ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」より引用。
猫の飼育頭数。ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」より引用。

ペット数だけで見ると伸びている市場とは言えなさそうです。

次に「1頭あたりにかけるお金」を見ていきましょう。

日経新聞の記事によると、
ペット医療費の支出はここ10年でなんと5割増になっています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD24ADS0U5A620C2000000/

近年は、犬や猫を「家族の一員」として見る感覚がかなり強くなっています。

テレビでも動物番組やペット関連の企画はよく見かけますし、息の長い番組が多いように感じます。
SNSでもペットのコンテンツは根強い人気があり、
完全に生活の一部として根付いているようにも感じます。

その上、以前であれば診断や治療が難しかった症例でも、今ではCTやMRIによる画像診断、外科手術、眼治療、集中治療など、より高度な医療を受けられるケースが増えています。

これまでは治らなかった家族の病気が、医療技術の進歩により治るようになったのなら、ペットにかかる医療費が増えるのも当然でしょう。

このように、ペットの頭数が増えていなくても、1頭あたりにかける医療費が増えるなら、ペット医療市場としては追い風です。

特に、日本動物高度医療センターが関わるのは、日常的な診療ではなく、高度な検査や手術が必要になる領域です。

ペットの家族化が進むほど、ここへの需要は強くなりやすい。

つまり、ペット市場は「1頭あたり支出が上がる市場」で、
その中核を成す高度医療を専門に扱っているのが、同社です。

普通の動物病院ではなく、「紹介される病院」

日本動物高度医療センターは、街のかかりつけ動物病院ではありません。

イメージとしては、人間の医療における大学病院や専門病院に近い存在です。

体調が悪くなったとき、まず行くのは近所のクリニックです。

ただ、そこで対応が難しい病気や、より専門的な検査・手術が必要な場合は、紹介状をもらって大学病院や大きな専門病院に行くことがあります。

日本動物高度医療センターは、動物医療におけるその「紹介先の専門病院」にあたります。

犬や猫が体調を崩したとき、最初に向かうのは多くの場合、かかりつけの動物病院です。

そこで専門的な検査や手術が必要だと判断された症例を、紹介によって受け入れる。

これが、日本動物高度医療センターのような二次診療の病院です。

普通の動物病院では、立地、通いやすさ、診療時間、口コミ、先生との相性などが重要になりやすい。

一方で、二次診療の病院で重要になるのは、難しい症例を受け入れられる専門性です。

そして、その専門性を必要とする症例を、どれだけ多くのかかりつけ動物病院から紹介してもらえるかです。

だから、日本動物高度医療センターを見るときは、単なる「動物病院の数」ではなく、紹介してくれる連携病院の数や、実際に紹介されてくる初診数が重要になります。

次に知りたいのは、この会社がどう稼ぐのか

日本動物高度医療センターは、普通の動物病院ではなく、かかりつけ医から紹介される専門病院に近い会社です。

では、この会社は実際に成長しているのか。
そして、その成長は紹介型の二次診療モデルによるものなのか。

次回は、売上・利益の推移と、連携病院数・初診数を見ながら確認していきます。

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