ストレングスファインダーとは、自分の強みのもとになる資質を見つけるための診断ツールだ。
質問に答えていくことで、34個ある資質の中から、自分に強く出やすい上位資質を知ることができる。
自分の場合は、以下の5つが上位資質だった。
- 親密性
- 学習欲
- 達成欲
- 成長促進
- 最上志向
ストレングスファインダーを受けたことがある人なら、自分の上位資質を見て、なんとなく合っているなぁと思った経験があるのではないだろうか。
本を読んで、自分の資質の説明を見て、なるほど、自分はこういう性質なのかと納得する。
でも、そこで終わってしまっている人も多いのではないだろうか。
少なくとも、自分は完全にそうだった。
自分の上位資質は知っていた。
それぞれの説明を読めば、たしかに当たっていると思った。
人との深い関係を大切にする。
新しいことを学ぶのが好き。
目標を達成することに喜びを感じる。
人の成長を見ると嬉しい。
どうせやるなら、より良いものにしたい。
どれも自分っぽい。
でも、それを日々の行動や成果につなげるところまでは、正直できていなかった。
「自分の強みを知っていることと、使えていることは全く別だった。」
今回、AIと壁打ちをしてみて、このことをかなり痛感した。
きっかけになったnote
きっかけは、このもとやまさんのnoteだった。
https://note.com/yusuke_motoyama/n/nda389b18469b
ここには、ストレングスファインダーを単なる性格診断で終わらせるのではなく、自分の資質同士がどのようにつながり、どんなメカニズムでパフォーマンスにつながるのかをエコシステムとして言語化する考え方が紹介されていた。
これがかなり刺さった。
自分はこれまで、上位資質を見て、学習欲があるから学ぶのが好きなんだな、達成欲があるから目標達成が好きなんだな、くらいの理解で止まっていた。
でも本当に大事なのは、資質の名前を知ることではない。
その資質が、どの場面で自分を前に進めるのか。
どの場面で自分を止めるのか。
どの順番で使えば成果につながるのか。
そこまで見ないと、日々の行動設計には使えない。
そう思って、自分もAIと壁打ちしながら、自分の資質エコシステムを整理してみることにした。
やる前の自分の見立て
やる前の自分は、かなりざっくりと、自分のメインエンジンは学習欲と達成欲なんだろうと思っていた。
学ぶのが好き。
目標を達成するのも好き。
だから、学習欲でインプットして、達成欲でアウトプットしていくタイプなのだろう、と。
実際、株式投資、企業分析、会計財務、経営指標、読書にはかなり強い興味がある。
難しい本を読んだり、企業の事業構造を調べたり、財務指標の意味を考えたりするのはかなり楽しい。
だから、自分は学習欲で学び、達成欲で成果物にしていく人間なんだろう。
そう思っていた。
でも、AIと壁打ちしてみると、その見立てはかなり粗かった。
自分の主燃料は学習欲×達成欲ではなかった
壁打ちをして分かったのは、自分の主燃料は、単純な学習欲と達成欲ではないということだった。
一番強かったのは、難しい概念を理解した瞬間の知的快感だった。
本を読むこと自体も好きだ。
でも、それ以上に気持ちいいのは、自分の中で世界の解像度が上がる瞬間だった。
会計の数字と事業構造がつながる。
経営指標の意味が、実際の企業分析に接続される。
決算資料を読んで、企業価値の源泉が少し見える。
一見バラバラに見えていた情報が、自分の中で一本の線になる。
この瞬間が、何より気持ちいい。
これはかなり腑に落ちた。
自分が株式投資や企業分析に強く惹かれるのは、単にお金を増やしたいからだけではない。
もちろん、投資で結果を出したい。
将来の自由につなげたい。
自分や将来の家族を守れる力を持ちたい。
それは間違いない。
でも、それと同じくらい、企業の構造や会計の意味、経営指標の裏側を理解すること自体に、かなり強い快感がある。
この感覚が、自分の学習欲を強く燃やしているのだと思う。
強みは、悪い方向にも出る
ただ、ここでかなり痛いことにも気づいた。
自分の学習欲は、良い方向に出れば強力な武器になる。
難しい概念を理解する。
新しい本を読む。
企業の構造を掘る。
決算資料を読み込む。
投資仮説を立てる。
これは明らかに自分の強みだ。
でも、悪い方向に出ると、学習欲は次のインプットへ逃げる理由にもなる。
難しい概念を理解した時点で、かなり満足してしまう。
すると、ブログにする、Notionに残す、分析メモとして蓄積する、自分の判断ログとして資産化する、といった工程が後回しになる。
書く時間があるなら、次の本を読みたい。
まとめる時間があるなら、もっと理解を進めたい。
アウトプットするより、次の銘柄を調べたい。
そういう方向に流れてしまう。
これには心当たりがありすぎた。
自分はこれまで、アウトプットや資産化が疎かになりがちだった。
学んではいる。
考えてもいる。
でも、外に残るものが少ない。
ブログ記事も、Notionの分析メモも、判断ログも、もっと残せたはずだった。
それができていなかったのは、単なる怠惰ではなかった。
自分の学習欲が、良い方向だけでなく、悪い方向にも出ていたのだと思う。
最上志向も、アウトプットを止めていた
さらに厄介だったのが、最上志向だった。
自分の場合の最上志向は、単に良いものを出したいというだけではない。
もっと奥にあるのは、この程度の理解で語る人間ではありたくない、という感覚だった。
これは、かなり強い。
ブログを書こうとすると、理解の浅さが気になる。
ソースが十分か気になる。
仮説が甘くないか気になる。
もっと調べてからの方がいいのではないかと思ってしまう。
文章が下手だから出せない、というより、浅い理解で語る自分を許せない。
だから、書き始める前に止まる。
書いている途中で止まる。
公開前に止まる。
これも心当たりがありすぎた。
もちろん、浅い理解で発信したくないという感覚自体は悪くない。
むしろ、企業分析や投資においては大事な感覚だと思う。
でも、それが強く出すぎると、何も残らない。
理解を深めるための最上志向が、いつの間にかアウトプットを止めるブレーキになっていた。
見落としていたのは、強みの組み合わせ方だった
今回やってみて気づいたのは、自分が見落としていたのは、個々の資質ではなかったということだ。
上位資質の説明を読めば、それぞれが自分に当てはまることは分かっていた。
でも、それらがどうつながり、どんな場面で自分を前に進め、逆にどんな場面で自分を止めるのかまでは見えていなかった。
自分の場合は、まず学習欲によって、難しい概念を理解しようとする。
理解できた瞬間に、強い知的快感を得る。
そこに最上志向が乗ることで、もっと深く、もっと正確に理解したくなる。
この流れ自体は強みだ。
しかし、その結果、アウトプットや資産化が後回しになる。
達成欲はある。
ただ、成果物として残さないと、前に進んでいる感覚が弱くなる。
親密性は、尊敬する友人と対等でいたい、大切な人を守りたいという動機につながっている。
成長促進は、自分の学びを共有して、誰かの成長にもつながれば嬉しいという感覚として出ている。
こう整理すると、自分の行動パターンがかなり見えてきた。
強みは、知っているだけでは使えない。
どの資質が自分を前に進め、どの資質が自分を止めているのか。
そこまで見えて、ようやく行動設計に使える。
自分の強みエコシステムはこう整理できた
今回の壁打ちを通じて、自分の強みエコシステムはこう整理できた。

知的違和感や好奇心が起点になる。
そこに学習欲が乗り、難しい概念や企業構造を理解しようとする。
理解できた瞬間に、強い知的快感を得る。
さらに最上志向が働き、もっと深く、もっと正確に理解したくなる。
この流れ自体は、自分の大きな強みだ。
ただし、放っておくと、次のインプットへ向かってしまう。
だから、自分には仕組みが必要だ。
まず、学んだことや考えたことを、Notionに残す。
銘柄分析DB。
決算イベントDB。
判断ログ。
仮説メモ。
こういった形で、自分の中の学びを蓄積する。
ブログは、いきなり書くものではなく、Notionに残した分析や気づきの中から、外に出す価値があるものを記事化する。
つまり、自分にとっての主アウトプットは、まずNotionに知的資産を残すこと。
ブログは、学びを定着させ、誰かに共有するための補助的なアウトプットとして置く。
この整理はかなりしっくりきた。
これから変えること
今回の気づきを踏まえて、これからの行動設計も少し変えることにした。
まず、主戦場をはっきりさせる。
自分にとっての主戦場は、株式投資、企業分析、会計財務、経営指標、読書だ。
ここには、学習欲も最上志向も強めに使っていい。
一方で、大学関連の課題や、主戦場ではないタスクは、必要十分でよい領域だと割り切る。
もちろん、やるべきことはやる。
必要な提出物も進める。
ただ、そこに過剰な最上志向を使いすぎない。
自分の強みを最大化する土俵と、最低限クリアする土俵を分ける。
これだけでも、かなりエネルギー配分が変わると思う。
次に、アウトプットの位置づけを変える。
これまでは、ブログを書くことをアウトプットの中心に置きがちだった。
でも、今の自分にとっては、いきなりブログ記事にするより、まずNotionに残す方が自然だ。
企業分析のメモ。
決算前後の仮説。
読書から得た気づき。
経営指標を実際の企業分析にどう使うか。
自分の判断ログ。
これらをNotionに蓄積する。
その中から、外に出せるものをブログにする。
ブログ記事数も追う。
ただし、それは主KPIではなく、学びを定着させ、共有するための補助KPIとして置く。
ブログを書くために学ぶのではなく、投資能力を高めるために学び、その副産物としてブログ化する。
この順番を崩さないようにしたい。
自分もやってみた方がいいと思った理由
今回やってみて一番思ったのは、自分の強みは分かっていると思っている人ほど、一度壁打ちしてみた方がいいかもしれない、ということだ。
自分も、学習欲と達成欲が強いことは分かっていたつもりだった。
でも実際には、学習欲がインプット過多を生み、最上志向がアウトプットを止め、達成欲が満たされないまま、学びが資産として残らない構造があった。
これは、資質名を眺めているだけでは気づけなかった。
ストレングスファインダーを受けて、なんとなく当たっているなで終わっている人は多いと思う。
でも、本当に大事なのは、その先だと思う。
自分の資質が、どんな順番で働いているのか。
どの資質が自分を前に進めているのか。
どの資質が、逆に自分を止めているのか。
どの土俵で強みを使い、どの土俵では力を抜くべきなのか。
そこまで言語化して初めて、ストレングスファインダーは日々の行動に使えるものになる。
自分の強みは分かっているはずなのに、なぜか成果につながりきっていない。
学んでいるのに、外に残るものが少ない。
やりたいことはあるのに、行動設計が噛み合っていない。
そんな感覚がある人は、一度、自分の資質同士のつながりを整理してみる価値はあると思う。
少なくとも自分にとっては、かなり大きな気づきになった。
ストレングスファインダーは、性格診断で終わらせるにはもったいない。
自分の強みを知るだけでなく、その強みがどう働き、どう暴走し、どうすれば成果につながるのか。
そこまで見て初めて、自分の強みを本当の意味で使えるようになるのだと思う。
ぜひやってみてね。



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