再起不能にならないことを条件に、僕はリスクを取る

日常と思考

僕は、リスクを取らずに大きく勝てるとは思っていません。

株でも、実業でも、人生でも、ある程度の結果を出すには、必ずどこかでリスクを取る必要があります。

ただし、どれだけ期待値が高く見えても、再起不能になるリスクは取ってはいけない。

再起不能にならないことを必要条件に、期待値の高い選択をしてリスクを取る。

これが、僕が大事にしている考え方です。

最初に投資したのは、貯めてたお年玉の5万円

僕が最初に自分でお金を張ったのは、自宅浪人中でした。

当時の僕は、当然ですが毎日受験勉強ばかりで、5月にはすでに勉強に飽きてしまっていました。

でも、何もしていないと罪悪感がある

だから、何か別のことを学ぼうと決意しました。

そんな中、いろいろ探していると、プログラミングに興味を持って「副業にもなるしこれにしよ!」とプログラミングを学ぶことを決意しました。

ただ、当時の僕はPCすら持っていませんでした。
スクールを調べても、ほとんどが数十万円を超える価格…

さすがにいきなり数十万を突っ込むのは無理や…

そんな中で、動画コンテンツと質問サポートがついた5万円買い切りのオンラインスクールを見つけました。

PCは、親に大学で来年以降も使うから、一年早く買って欲しいと頼み込み、貯めていたお年玉を使って、PCと一緒に買いました。

今振り返ると、この5万円はかなり期待値の高いリスクだったと思います。

失敗しても、失うのは5万円。

もちろん、当時の自分にとって5万円は大きなお金です。

でも、人生が終わる金額ではありません。

一方で、うまくいけばスキルが残る。

スキルが残れば、案件が取れるかもしれない。

案件が取れれば、最初の5万円は回収できるかもしれない。

つまり、下振れは限定的で、上振れは大きい。

だから僕は、その5万円を張りました。

5万円は返ってきた。でも、作業者のままでは限界があった

もちろん教材を買っただけでは何も変わりません。
この5万円を無駄にしないように、ただひたすら学びました。

その間は受験生であることなど、微塵も頭の中にはありませんでした。

その努力が奏功し、2ヶ月後には初めての案件を受注することができました。

クラウドソーシングで最初に受けた案件は、個人のWebサイト制作でした。

報酬は5万円。

「これで、最初に払ったスクール代回収や!!」

これまでバイトもしたことのなかったので、自分でお金を稼げたのがめちゃくちゃ嬉しかったのをよく覚えています。

その後、何件かこなして慣れてくると、月20万円ほど稼げるようになりました。

受験勉強そっちのけでWebサイトを作っていた時期もあります。

ただ、そこで天井も感じました。

クラウドソーシングは、初心者が最初の案件を取るには便利です。

でも、プラットフォームの中抜きも大きく、価格競争にもなりやすい。

発注者側も「安く作ってくれる人」を探していることが多い。

当時の自分のスキルだけでは、それ以上の高単価案件は受けられないし、スキルアップにも限界がある。

時給換算しても、これ以上は大きく伸びないのは明白でした。

「このままだと、自分は作業者の延長線上にいるだけだ」

そう感じました。

そこで、大学に入学後、Web制作で作ったお金を使って、マーケティングやコピーライティングを学び始めました。

単に制作物を納品する作業者ではなく、経営者に近いフェーズに移りたかったからです。

戦略を考え、文章を作り、顧客の行動を変える。

そうやって、事業の数字に関わる側に回りたかった。

ある程度学んでから事業を開始しましたが、最初は、時給換算すると1円にもならないような我慢の期間もありました。

でも、そこを越えると、Web制作とは比べものにならないくらい大きく伸びました。

結果として、1000万円以上の利益につながりました。

後から振り返ると、僕は勉強に500万円近く使っています。

でも、最初からなけなしの500万円を突っ込んだわけではありません。

最初は5万円でした。

5万円を張って、学んで、働いて、回収する。

そこで得たお金を、次の期待値が高そうな場所に再投資する。

また学んで、また働いて、また回収する。

その積み重ねの結果として、勉強に使ったお金が500万円近くになっただけです。

期待値が高くても、途中で退場させられる勝負は取ってはいけない

ここで大事なのは、期待値が高いかどうかだけではないということです。

期待値が高くても、再起不能になるリスクがあるなら取ってはいけない。

これは、株式投資で考えるとかなりわかりやすいです。

たとえば、ある銘柄の期待値が高いとします。

事業構造も良い。
財務も悪くない。
株価も割安。

中長期で見れば、かなり上振れがありそうに見える。

でも、そこで信用取引を使って大きく張るとどうなるか。

短期的な予測不能な下落で、追証や強制決済になり、一文なしになる可能性があります。

その後に株価が戻っても、自分はもうポジションを持っていない。

見立てが正しかったとしても、途中でゲームから降ろされる。

期待値が高いことと、その期待値を最後まで取り切れることは別問題です。

これは、実業でも同じだと思います。

初心者がいきなり家賃、人件費、内装費、在庫を抱えて店舗ビジネスを始める。

うまくいけば大きいかもしれません。

でも、勝ち筋が見えていない状態で始めると、失敗が勉強代で済まなくなる。

借金が残る。

撤退費用がかかる。

契約をちゃんと読んでいなければ、さらに想定外の負担が出る。

それは、絶対にしてはいけない再起不能リスクを負っています。

美女の隣に立てるのは、美女に告白したやつだけ

一方で、再起不能にならないものとしてわかりやすいのが恋愛です。

「美女の隣に立てるのは、美女に告白したやつだけ」

ホリエモンも以前こういった趣旨のことを言っていたのを覚えています。

美女に告白して振られるのは恥ずかしい。

普通に傷つくし、失恋したら辛い。

自信もなくなるかもしれない。

でも、10回振られても人生は終わりません。

借金を背負うわけではないし、

職を失うわけでもない。

その上、再起不能になるわけでもない。

むしろ、女心や距離感、振る舞い、誘い方を学べる。

自分の見た目、会話、立ち振る舞いを改善するきっかけにもなる。

そして、もし付き合えたらリターンは大きい。

もちろん、相手が嫌がっているのに詰め寄るのは論外です。

でも、相手の意思を尊重する限り、告白やアプローチはかなりローリスク・ハイリターンな挑戦だと思います。

恥をかくリスクも傷つくリスクもある。

でも、それは再起不能リスクではない。

この違いはかなり大きいです。

リスクを避けるのではなく、取るべきリスクを選びたい

僕は、リスクを避けたいわけではありません。

むしろ、大きく勝つにはリスクを取る必要があると思っています。

ただし、何でもかんでも突っ込めばいいわけではない。

期待値が高そうに見えても、途中で退場させられる可能性のある勝負は絶対にしてはいけない。

再起不能にならないことを必要条件にする。

そのうえで、期待値が高いと判断できるなら、時間もお金も労力も張る。

5万円のスクールもそうでした。

失敗しても5万円。

でも、スキルが残れば大きく上振れる。

その後も、稼いだお金を次の学びに回しました。

最初から大金を突っ込んだわけではありません。

小さく張って、回収して、次の期待値が高い場所に張り直していっただけです。
最初は小さな額でも、複利で回せばとてつもなく大きくなる。

「複利は人類最大の発明である」

これはアインシュタインの言葉です。

株でも、実業でも、人生でも、リスクを取らなければ大きくは変わらない。

複利的に大きくなることはない。

これからも私は、再起不能にならないことを必要条件に、期待値の高いリスクを取りにいきます。

コメント